道徳の新たな提案! ~その2~

公開日: 2017年1月25日水曜日

テーマの設定については,道徳の時間で何を考えていきたいのかアンケートをとったことをもとに,一番多かった「友達関係」について,どのような悩みや思いがあるのかを出し合います。子どもたちからは,「友達とけんかをしないようにするにはどうしたらよいか」「友達の本当の意味は何か」といった意見が出てきました。話し合いの結果,「友達との絆を深めていくためにはどうすればいいだろう」に決定しました。このテーマのもと,互いを認め合い,高め合っていくような関係を築いていこうとする「信頼,友情」の内容項目を中心に据え,学習を進めようと考えました。
 
 子どもたちの間では,自分の思いを相手に伝えようとしても,相手が受け容れないことがあると関わろうとしない姿が見られました。そこで,自分とは考え方が違っていたとしても,相手の思いを受け容れることで,互いに理解し合うことができると気付かせたいと考え,「相互理解,寛容」を取り上げることにしました。しかし,それだけでは不十分で,実際には自分に不都合な状況があると,自分のことを優先してしまい聞き入れようとしないことがあります。そのため,相手の立場に立って考えることが大切だということをまずは考えていく必要があると思い,「親切,思いやり」を取り上げることにしました。

 まず,相手の立場に立つことについて,資料「父の言葉」を通して考えていきました。学習前の計画は次の通りです。「父の言葉」では,「わたし」が女の子の姿を見たときに隠れていることに対して,優しいと思う子どもたちとそのように思わない子どもたちがいると予想されます。そこで「なぜわたしは隠れたのか」と課題を提示します。すると,「女の子の足は治っていないから,足が治っている私を見て悲しい気持ちがする」と女の子が嫌な思いをしないようにと「わたし」の気持ちを考えていくと思いました。「わたし」にとっては相手の立場を考えたゆえの行動です。しかし,「わたし」のとった行動に対して,違和感を持つ子どもたちもいると考えます。そこで,父親の視点に移して考えることができるように,「行ってお話ししなさい」とはどういうことかという課題を提示します。「わたし」と「お父さん」の視点から,女の子に対する優しさについて考えていくことで,相手の立場を推し量り接していくことの大切さに迫っていく,という流れです。

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